「最後のLINEから、どれくらい経ったんだろう」
「彼は今、どんな気持ちでいるの?」
音信不通の相手を想いながら、何度もスマホを確認してしまう。
既読も返信もない日々に、不安と自己否定がじわじわと心を締めつけていく──。
たとえ心のどこかで「もう無理かもしれない」と感じていても、そう簡単に気持ちを切り替えられるものではありませんよね。
今回は、かつて私自身が体験した“音信不通の彼”とのエピソードと、占いを通して気づいたこと、そして少しずつ前に進めた3つの視点をお伝えします。
この記事が、あなたの心を少しでも軽くし、自分らしい未来への一歩となりますように。
「嫌われたから連絡がない」と決めつけていませんか?
恋愛において、音信不通というのは非常につらい状況です。
何も言わずに去られることは、言葉でフラれるよりも苦しい──そう感じる人も多いのではないでしょうか。
心理学ではこれを「曖昧な喪失(ambiguous loss)」と呼びます。
家族療法士ポーリン・ボスが提唱した概念で、「いなくなった理由や状況がはっきりしない別れ」は、心に深い混乱をもたらすとされています。
だからこそ、相手の気持ちを「想像」してしまう。
でもその想像はたいていネガティブな方向に偏ってしまいます。
「きっと嫌われた」
「もう興味がないから無視してるんだ」
けれど、それは事実ではなく、自分の不安が作り出した“ストーリー”かもしれません。
占いで見えた「彼の沈黙」の裏にあったもの
ある日、私は占いを受けてみることにしました。
「もう、どうしたらいいのかわからない」そんな心の限界を感じていたからです。
内心では、「もう諦めなさい」と言われることが怖くて仕方ありませんでした。
でも、その占い師さんはこう言いました。
「彼はあなたに怒っているのではありません。むしろ、向き合う余裕を失ってしまっているだけです。」
占いを通して明らかになったのは、
彼の中にも葛藤やプレッシャーがあったということでした。
- 自分自身の未熟さを自覚しているが、それを言葉にできない
- あなたに対する好意はあるが、関係を継続する責任が重く感じられる
- 仕事やメンタル、生活環境など、恋愛を維持できる状態になかった
つまり、「あなたを拒絶した」のではなく、「自分自身と向き合うことから逃げていた」という可能性があるのです。
もちろん、占いは絶対的な真実を伝えるものではありません。
でも、こうした視点を得られたことで、私は少しずつ心をほどいていくことができました。
前に進むための3つの視点
音信不通という事実は変えられないかもしれません。
でも、「それをどう受け取るか」の視点は、自分で選ぶことができます。
以下の3つの視点は、実際に私が前に進むために役立った考え方です。
心理学や認知行動療法の考え方にも基づいてご紹介します。
1|「彼の気持ち」を想像するより、「自分の気持ち」に集中する
人は「わからない状況」に不安を感じると、無意識にストーリーを作って安心しようとします。
これを“認知の補完”といいます。
でも、そのストーリーがネガティブであればあるほど、自分自身を傷つける結果になります。
- 「どうせ私は大事にされてない」
- 「もう他の女性に気持ちが移ったんだ」
実際には何も確証がないのに、こうした思考が心のスペースを占領してしまうと、自分の本音が見えなくなってしまいます。
だからこそ大切なのは、「彼の気持ち」ではなく、「自分の今の感情」に意識を向けること。
- 何が一番つらいのか
- どんな言葉が欲しかったのか
- 本当はどうしてほしかったのか
「自分を知ること」は、自分を癒す第一歩でもあります。
2|“拒絶”ではなく“一時停止”としてとらえる
音信不通になると、つい「終わった」と思ってしまいがちですが、
実際は“彼が立ち止まっているだけ”というケースも多くあります。
例えば、心理学者マズローの「欲求階層説」によれば、
人は「生理的・安全欲求」が満たされないと、恋愛などの“上位の欲求”にエネルギーを割けなくなります。
つまり、彼自身が生活の土台や心の安定を失っているとき、
恋愛に対して向き合う余裕がなくなるのは当然のこと。
それを「拒絶」と受け取るのではなく、
「今は彼の中で保留になっているだけ」と視点を変えてみましょう。
あなたの心も少しラクになるはずです。
3|“彼との未来”ではなく、“自分の未来”を想像してみる
心が彼にとらわれているとき、未来のすべてが「彼ありき」になってしまいがちです。
でも、少し視点を変えてみてください。
- どんな朝を迎えたい?
- どんな仕事をして、どんな人たちに囲まれていたい?
- 誰かに必要とされる実感は、どんな場面で感じたい?
そこに彼がいる未来を描いてもいい。
でも、あなた一人の未来を描いてみることも、とても大切です。
自己効力感(self-efficacy)という心理学の概念があります。
これは「自分の力で人生を変えていける」と信じる力のこと。
未来を“彼次第”にせず、“自分次第”にしていくことで、
少しずつ心の主導権を取り戻していけます。
占いは“未来を当てる”ためだけじゃない
「どうしても気持ちが整理できない」「自分では抜け出せない」
そんなときに、誰かの視点を借りるのは弱さではありません。
占いは、必ずしも「未来を断定する」ものではなく、
自分の気づいていなかった感情や、潜在的なブロックに気づかせてくれる鏡のような存在です。
私が実際に利用した電話占いでは、
先生の言葉が、自分の気持ちを深く掘り下げてくれるきっかけになりました。
「答えをもらうため」ではなく、
「自分の気持ちを整理するため」に占いを使う。
それだけでも、視界が少しずつ開けていくことがあります。
まとめ|連絡がなくても、あなたの価値は変わらない
彼からの連絡がない日々。
それは確かに、心にぽっかり穴が空いたような時間です。
でも、忘れないでください。
- あなたの価値は、誰かの言葉や行動で決まるものではない
- 音信不通=否定、ではなく、単に「相手が向き合えない時期」なだけかもしれない
- あなたには、あなた自身の幸せを選ぶ力がある
いま、心が傷ついているあなたへ。
どうか、自分を責めないでください。
彼の気持ちに振り回されるよりも、
これからの自分の未来に、少しずつでも目を向けていきましょう。
人生は、あなたが想像するよりも、もっと自由に書き換えていけるから。